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入社・退社の手続き
人事労務の日常は、毎月の定例業務や入退社処理のほか突発的なトラブル対応が求められるシーンがとても多いものです。
また問題を早期に発見し改善を図り、大きなトラブルを未然に防ぐためには担当者の“心の余裕”も必要になります。
日常業務を過度な負担なく安定的に消化できる体制と緊急時に安心して頼れる相談先という二つの両輪が大切になります。
RESPONSIBILITY01
はじめて従業員を採用した!
- RESPONSIBILITY01
雇用って・・なに?
「従業員を雇う!」と決めたものの、
初めての時には皆さん、「雇うって何??」「何をやればいいの?」と思うものです。
自分の過去の勤務経験やアルバイト経験などを思い浮かべても・・・
立場が違うとなんだかピンとこないですよね。
人を雇うことを、法律では「雇用契約」と呼びますが、平たく表現すると
- いつ、どこで、どのような仕事をしてもらうか
- それに対してどのような報酬をお支払いするか
という契約を従業員の方と締結する、ということになります。
「前職と同じ給料を保証するよ」「大体週2日くらいで」などザックリしたお話だけで進めてしまっているケースも多いところですが
また、いわゆる基本給などの給料の他にも、各種手当や休暇福利厚生や諸経費の精算など報酬の中にも決めなければいけない細かな要素は複数あります。
スタートアップ時に決めた各種の労働条件は、その後事業発展期に移行したからといって、簡単にダウンさせることはできないことを考えると
創業期であっても、専門家の意見を聞き、自社の方向性が法的な問題を含んでいないか確認しながら労働条件を設定していくことが大切になります。
「双方押印の雇用契約書」は、法律上必須ではありませんが、
後々のトラブル防止のためには、押印なしの労働条件通知書に比べ安心が高まります。
クラウド上で署名できるシステムを活用し雇用契約締結、という形もとても便利だと思います。
もちろんその内容が労働基準法や最低賃金法などの法律に違反しているものであってはいけません。
労働時間や休日労働、給与設定はじめ、各労働条件については細かなルールや思わぬ落とし穴がある場合があります。
必ずはじめに専門家の意見を聞き、設定するようにしましょう。
- RESPONSIBILITY02
保険まわりの整備も必要
従業員を雇った場合は、労働者のための保険に加入させる必要があります。労働者のための保険には、
- 労災保険
- 雇用保険
- 社会保険(健康・厚生年金保険)
といった3つの保険があります。
業種や人数、勤務時間や勤務日数によって加入の義務が異なりますが
必要な手続きが漏れてしまうと、後になって
従業員の方への不利益を生じ、会社が行政より指導を受けることもありえます。
また従業員の方やそのご家族を不安にさせ、信頼を損なう恐れもあります。
自社にとってどのような手続きが必要になるか、しっかり確認しておきましょう。
- RESPONSIBILITY03
正確な勤怠管理や毎月の給与計算が必要
従業員の方が勤務を開始された際には、日々の勤怠管理や毎月の給与計算が必要になります。
その際に、色々と決めとかないと
いけないことがあります。
- 毎月の締日
- 支払い日の決定
- どのようなツールを使用
- どのようなスケジュールで給与計算を行うか。
- 誰がこれらのバックオフィス業務を行っていく
といったような例があります。
確かに、従業員の人数が少ない時期の給与計算は、作業時間や負担は決して多くはありませんが
どのような理由があっても期日を変えることができない大きなプレッシャーを抱える業務になります。
営業活動に忙殺されて、事務作業は後回しになりがちな創業期だからこそ業務フローと
スケジュールをしっかり定めて従業員の方に安心して働いてもらえるような環境を作っていきましょう。
RESPONSIBILITY02
従業員が結婚!
従業員に子どもが生まれた
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従業員の結婚や出産時にすること、考えておくべきこと
従業員の結婚や出産のタイミングでは急いで行わなければいけない
保険関連の手続き、またその従業員が行っていた業務の整理や配分の見直しを行う必要性がある。
状況によっては人の採用などの対応が必要になる可能性があります。
これらが決まったときには、すぐに報告してもらえるよう
手続き方法や連絡手段をあらかじめ決めておきましょう。
- RESPONSIBILITY02
結婚による各種変更の手続き
従業員の結婚では、
- 氏名変更や住所変更の手続き
- 扶養の手続き
- 社内システムのマスター情報の変更
などが発生します。
マイナンバー制度により本人自身の氏名変更手続きは近年減少していますが
旧姓でお仕事を続けられる方が多い中、
旧姓を使用するシーンと新しい姓を使用するシーンの切り分けや管理なども実務上必要になってくるところです。
住所変更に伴う交通費の変更や社会保険の届け出も漏れのないように行っていきましょう。
- RESPONSIBILITY03
安心して産休・育休に入れるようコミュニケーションはとても大切
子どもが生まれる場合の手続きは、
- 従業員が出産するのか?
- 従業員の配偶者が出産するのか?
- 健康保険の加入者が出産するのか?
といった事情によって異なってきます。
お子さんの健康保険加入手続きが発生する場合は、
少しでも早く保険証をお手元に届けてあげたいものです。
お子さん誕生後、ご本人たちはとても慌ただしい中ですが、必要な情報をすぐに報告してもらえるような事前の案内が大切になります。
従業員自身が出産する場合は、産休に入ってしまう前に
案内や引継ぎができるように、余裕をもって準備する必要がありますが
予定していた産休よりも前に
体調の問題から突然お休みに入られるケースが多いことにも注意が必要になります。
従業員の方が安心して産休・育休に入れるような手続の案内・準備と同時に
- 従業員の復帰後のフォロー制度の整備
- 育児休業の期間の確認
- 復帰時の希望や要望などの意思確認やコミュニケーション
もとても大切になってきます。
仕事や働き方、育児や私生活に対する価値観や選択も多様になる中、
平等で公平なルール作りと、柔軟で時代にあった運用とのバランスは
まだまだ課題も多く、今後も各企業で工夫と改善を真剣に重ねていくべき問題だと思います。
RESPONSIBILITY03
退職
- RESPONSIBILITY01
退社時こそ、もれなくスムーズに!
従業員が退職を申し出る時の背景は様々ですが、
残念ながら多くの場合、その時点で従業員は会社に見切りをつけています。
- 退職届関連の処理
- 有給休暇消化
- 業務引継ぎ
- 退職後の競業
といった、退職をめぐるトラブルが多岐にわたり起こります。
退職時の従業員への対応を誤ると
在職中の不満をひっくるめた大きなトラブルへと発展しかねません。
突然従業員と連絡が取れなくなり、会社に弁護士から連絡が入る・・・
などという事態を招かないためにも日頃の労務管理やコミュニケーション、速やかな退社処理が求められます。
最後の給料計算では、日割計算や社会保険のマスター変更
有休精算などイレギュラーな処理も入ってきます。
「最後の1回」で完結できるよう、最新の注意を払って実務をしていきましょう。